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登壇者ご挨拶
プログラムディレクター 久野 譜也
内閣府SIP第3期が今年度、5年間の予定でスタートしました。その中で私達が挑戦するのは、一人ひとりの多様な幸せ「well-being」の最大化に欠かせない「包摂的コミュニティ」を実現するプラットフォームの構築です。この課題の全体は、4つのサブ課題で構成されており、本シンポジウムを主催する産総研を代表とするテーマは、サブ課題Aの「社会の寛容性向上策」の開発に取り組んでいます。
具体的には、「社会的孤立・孤独」を防止し、多様な世代が交流し、それぞれの生活満足度が高まるコミュニティの再生のための社会技術を開発します。とくに、高度経済成長期に整備された戸建て団地をフィールドとし、最新のデジタル技術とリアルでのナラティブ(経験)を融合させることによる互助な仕組みと、従来的なまちづくり手法を融合させ、現状、コミュニティ再生に平均的に要するとされる「約10年間」の半分程度で、再生を果たそうというものです。また、そのプロセスで必要な「包摂指標」も開発します。
近未来のコミュニティ再生の方向性の最前線を、このシンポジウムで見て頂けると思いますので、是非、お楽しみください。また、多くの皆様の忌憚のないご意見がプロジェクトを成功に導くためには必要と考えております。是非、シンポジウム後も引き続き、このテーマに関心を持っていただき、様々なご意見を頂戴できれば幸いです。
筑波大学 人間総合科学学術院 教授
スポーツウエルネス学学位プログラム リーダー
スマートウエルネスシティ政策開発研究センター長
1962年生まれ。筑波大学大学院博士課程医学研究科修了。医学博士。2011年より現職。2002年に健康増進分野日本初の大学発VB株式会社つくばウエルネスリサーチを設立。代表取締役社長兼任。科学的根拠に基づいた高齢化社会に対する日本の健康政策の構築を目指して2009年全国9市長とSmart Wellness City首長研究会を立ち上げ、現在43都道府県128区市町村に拡大。スポーツ庁スポーツ審議会委員 健康スポーツ部会座長代理。著書に、「70・80・90歳の若返り筋トレ」」(NHK出版)、「60歳からの『筋活』 一生歩ける・動ける体のつくり方」(三笠書房) などがある。
サブプログラムディレクター 青木 由行
我が国では、人口減少と長寿命化にあわせてまちの構造をカスタマイズすることが重要な課題となっています。空き地、空き家を含め既存資産を有効活用して人間中心の空間につくりかえ、一人一人が強弱さまざまな紐帯(つながり)を持ち、アクティビティとクリエイティビティを高められるまちづくりが求められています。
SIP第3期「包摂的コミュニティプラットフォームの構築」では、まちづくりの課題先進地とも言うべき戸建て団地において、デジタルツインと包摂性指標の活用で汎用性を備える新たなコミュニティ再生手法を開発します。本日のシンポジウムで新しい発想が生まれ、多くの方々に私達の挑戦に関心を持っていただけることを期待します。
一般財団法人 不動産適正取引推進機構 理事長
1962年生まれ。1986年建設省(現国土交通省)に入省し、国土交通省、内閣府、復興庁、宮崎県、鳥取県等でまちづくり、道路政策、地方創生、建設業、不動産・土地政策等を担当。2010年内閣官房で創生期のスマートウエルネスシティ等をモデルに総合特区制度を創設し、2019年国土交通省都市局長時にウォーカブルなまちづくり施策を創設。不動産・建設経済局長、内閣府地方創生推進事務局長等を経て2022年6月に退官し、7月より内閣府本府参与。同年10月より(一財)不動産適正取引推進機構理事長、筑波大学スマートウエルネスシティ政策開発センターアドバイザーを務める。
主催:
共催:
協⼒:スマートウエルネルシティ首長研究会・⼀般社団法⼈スマートウエルネスコミュニティ協議会